恋って、どうやって始まるんでしょうか……
書店で本を取ろうとしたらカッコいい男子と手が触れ合って?
トーストをくわえた転校生の女子と曲がり角でぶつかって?
この作品は、謎の男との運命の出会いから物語がスタートします。
髪の色も目の色も、普通の人とはちょっと違う少年。
しかも無口。
主人公の女性、麗無(レナ)も最初は彼を怖がっていました。
しかし、ひょんなことから彼の名を知り、彼の家を知り、複雑な家庭環境も明らかになり、他人同士だったはずの二人の距離は少しずつ縮まってゆく……
あなたは素敵な恋の始まりと、それ以上に素敵かもしれない結末を目のあたりにするでしょう。
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『「運命の出逢い」って本当にあるんだ~謎の男が大体だけど?』
秋の夜長に恋愛小説はいかが?
(ここからは内容に触れる部分があります。ご注意ください)
知らない人と目が合っても、あまりあいさつはしないですよね?(少なくとも僕はそうですw)
でも主人公の麗無は違います。
彼女にとってはあいさつするという行為が当たり前になっているのでしょう、見ず知らずの男子があいさつをしてこなかったことを不審に思っています。目が合ったにもかかわらず。
これなんですね、
恋の始め方っていうのは。
麗無は知らない人のことでもちゃんと人間として扱っています。だからこそ自分自身も相手から人間として扱われる(=あいさつされる)のが自然だという感覚なのです。
他人のこと、特に知らない人のことなんかは、風景というかまるでそこに誰もいないかのように振る舞ってしまいがちですが、そういう態度が、もしかしたら生まれたかもしれない恋の芽をつんでしまう原因になっていたんだなあと思いました。